映画ちはやふる 感想

映画「ちはやふる上の句・下の句」を見ました。

以下感想です。

 

私が通っていた高校ではレクリエーション大会が年に2回?あって、その中に文科系の競技があったんです。それが「将棋」と「百人一首」でした。

私は運動神経があまりよくなくてどうにか文科系の種目でクラスに貢献しなければ…!という思いと、クラスの友人に誘われたことがきっかけで百人一首でエントリー。

でも甘くなかった…。なぜかクラスに1人は上の句の一文字目で札を取っちゃう子がいて(中学で百人一首大会があったらしい)、付け焼き刃の私は全く敵わない。まず句を暗記してなきゃ取れない競技だということを知らなかった。でも競技の合間とか、次のレク大に向けて暗記するのはすごく楽しかった。百人一首が得意な友達がコツを教えてくれたし、当時画塾に通っていた私はなかなかチームで頑張るっていうことを経験したことがなくて、それも含めて楽しかったんです。

 

映画の本当に大まかなあらすじですが、主人公の千早を中心に幼なじみの太一、競技かるた経験者の西田(肉まん君)、和歌にすっごく詳しい呉服屋の娘のかなちゃん、勉強ばかりだったけどかるたを通じて心を開いていく駒野(机君)の5人でかるた部を作り、全国大会を目指します。

チームで戦うことの意味を見いだすこと、自分が「できない」「やれない」と思っていた壁に自ら気づき、乗り越えていくたくましさが本当に輝いてて、映画館でボロボロ泣いてしまいました。

 試合中、悔しさも喜びも爆発させてかるたを取る彼らは本当にかっこ良かった。

何かに真剣に取り組んでいると、そこには深い悲しみも悔しさも喜びもついてくると思うのですが、それを少しだけど知っているから余計それが美しく見えたのかもしれません。

試合内容はもちろんフィクションなんだけど、そこには心を動かされる要素がいっぱい詰まっていました。

千早がプレッシャーを感じて思うようにかるたを取れなくなること、部長の太一はかるたの才能自体そこまで突出しているわけではないけど、試合中仲間の様子が一番見えていること、机君が自分の殻をやぶって、かるたに、部活にどんどん夢中になっていく様子、かなちゃんが和歌の内容を語るときの恋してるみたいな表情、どんなときでも真っ直ぐで素直で、みんなを精神的に救ってくれる西田。

このチームが本当に好きになってしまう、そんな映画でした。

そして続編がきまったようです!おめでとうございます!

この映画を見て、高校生ぶりに百人一首について学んでみようと思い、橋本治先生の「百人一首がよくわかる」という新書を読み始めました。解説もコンパクトにまとめられていて読みやすい本だなと思います。

 

www.amazon.co.jp

 

主題歌になっているPerfumeの「FLASH」も最高にかっこいい!

本当に中田さんは天才だ〜〜〜